「PKP日誌」を始めます

こんにちは。雑貨屋PKPのなつよです。

この度、PKP日誌というサイトを始めることにしました。PKP日誌とは、一言で言うと、最新のホットな韓国トレンド情報をお届け!しないサイトです。今のところの執筆メンバーは、わたし、韓国歌謡にめちゃくちゃ詳しいmy師匠のがたさん、後はゲスト執筆者を迎えたりしてやっていこうと思います。韓国に住む友人や作家さんにも何か書いてもらう予定です。がたさんには韓国歌謡や冷麺の話などなど、わたしは日々のあれこれやすきなもの、オープンしてからばたばたでずっとしてなかった作家さんの紹介などを書いてみようと思いまーす。

(ディスコパンパンwithエディマーフィー)

雑貨屋PKPがオープンして約一年ちょっと、ありがたいことに今年になって何回か雑誌やYouTube等に取り上げていただく機会があり「韓国で今一番流行ってるものってなんですか?次に流行りそうな物って何だと思いますか?」「韓国雑貨と日本の雑貨の違いは何ですか?」という質問をよく受けることがありました。その度に、今年の2月から韓国に行っていないわたしが今一番流行っている物を語るのはリアリティがないし、そもそも流行物にあまり敏感でないし、韓国の雑貨だから可愛い訳じゃなくて可愛いと思った物が韓国で売っていて、しかも友達や知り合いが作ったりしていて、それで結果的にお店をやることになったし、違いってなんだろうな…?と真顔で考えてしまい「なんとなく色の使い方が日本と違うというか、カラフルなのが韓国っぽい?とかですかね?(すいません)」と、毎回しどろもどろになりながら申し訳ない気持ちでお答えしていました。うーん、流行って何だろう?と考えつつ家に帰ってSNSやテレビをふとみると、「第○次韓流ブーム!」として韓国の最新情報とやらが流れていて、流行に疎いわたしでも「これ流行ったのって数年前じゃない???」とさすがにつっこみたくなる様な情報が「こちらがミョンドンで大人気!韓国最新トレンドです!(ドヤァ)」と有象無象に発信されているのをあちこちでみかけたりします。そういうものを見かける度、キャッチーな韓国情報とやらの上澄みだけがどんどん広がって「韓国っぽい何か」が儲かる!と、いろんなところで一時的なお金儲けのために、その国の積み上げた文化が消費されている感じがして、もやもやすることがあります。


10年前とかにTwitterで韓国のバンドや映画について話している人が殆どいなかった頃と比べて、最近はコスメや食べ物、映画やドラマだけではなく、文学や広告デザインに対しても「韓国のものは素晴らしい」という意見を、いままでわたしたちが好きなものを「韓流www」という言葉で馬鹿にしていた人たちや「はいはい、おばさんのすきなアレねぇ」と嘲笑ってたような人でさえ、認めざるを得ない時代になったというか、それだけ韓国に対する興味の目が前よりも多く、受け取る人も多様になっているんだなあということを今年はしみじみ感じました。
なので最近は「韓国によく行きます!」という人たちが集まっても、数年前と違ってあらゆるジャンルにそれぞれの「すき」が枝分かれしている様な気がします。わたしは韓国の新しいカフェに行ったり人気の雑貨屋さんに行ったり、新作のコスメを買う事ももちろんだいすきなのですが、市場に行って昔のヒット曲が入ったカセットテープを買ったり、ソウルオリンピックのグッズを集めたり、ポンチャックがかかる場所でおじいちゃんおばあちゃんと踊ったり、そういう事がもっとだいすきです。ソウルの街になぜかよく捨てられている椅子の写真を撮って集めたり、店頭にあるくるくる(床屋さんにあるような縦長の)をいろいろな街でみかけて、その写真たちでカメラロールを埋めるのが楽しいし、初めて行く街を散歩しながら見た事のない風景を見つけると、なんとも言えない高揚感を感じて身体中の血がぐおおおお!!!と巡る感じがして、何故そうなるのか自分で理由はわからないけど、とにかくテンションが上がります。

(あとは、ぎゅうぎゅうにものが詰まっている様子もすきです。)多くの人にそこまで興味を持ってもらえないけど、自分にとって最高!と思うものをインスタにアップしたり、その事についてTwitterで話しているうち、日本でも韓国でも自然といろいろな出会いがあり、ここ数年、各ジャンルで愉快な知り合いがたくさん出来ました。その出会いこそが、わたしがお店を始めたきっかけのひとつでもあります。


今年はコロナで海外に行けないこともあり、韓国雑貨を取扱うお店がオンライン、オフライン共に去年よりたくさん見かけるようになった気がします。そして来年はもっと増えていくだろうし、大きな企業がたくさんのお金をかけてどんどん拡大していくジャンルなのではないかと思います。そんなふうになったら、PKPがある意味ってなんなんだろなあ?誰ももう、こんな狭くてこじんまりした所に来ないんじゃないかなあ?いつまで続けられるんだろ…と、最近はその事でよく悩んでしまいがちです。

めっちゃお洒落なインフルエンサー的な子たちがたくさん働いていて、大きな企業が大々的にお金をかけてPRする様な韓国雑貨屋さんが出来たら、PKPのような個人店舗はぜんぜん敵わないので。その中でわたしのお店は何ができるのかなあ?と毎日考えていましたが、「無理して何もしなくていいか!」と最近は思うようになりました。そういうお店とわたしのお店は、きっと目的が違うはず。わたしは「◯◯日で◯◯個が完売!」という何かを達成したい訳じゃなく、自分が「めっちゃ可愛い!」「何これ?やばい!」と選んだ商品たちを、一緒にわくわく共感してくれるお客様や、それを作ってくれる作家さん達と関わっていきながらお店を続けていくことが目標なので、今のままでやっていきたいです。
たとえ原価が安くて利益率が高い、どこでも売ってるような流行りの韓国雑貨(というか、韓国っぽい?雑貨)は、ぜっっっったいにお店に置きたくないし、そういう物は死んでも売らねえ!と思っています。作家さんの熱意や気持ちのこもった最高に可愛いものを、作家さんにとって出来るだけ適正な価格で仕入れて販売したいし、街をあるいて見つけたヘンテコなものも、全然売れないとしても積極的に置いていきたいです。

なので、店舗もこのサイトも、自分のすきなことや自分が楽しい、おもしろいと思う事を、いろいろな方に協力してもらいながらやっていこうと思います。韓国の最新トレンドを知りたい方にはあまりおもしろくないかもだし、文字の多い圧が強めなサイトになりそうですが「最新の韓国情報」は現地からそれを発信してくれる方や得意な方におまかせして、のんびり楽しくやっていきたいです。雑貨屋PKP共々、PKP日誌もこれからどうぞよろしくお願いいたします。
(去年行った最高のお祭のキャラクターとわたし)

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高円寺にある韓国雑貨をメインにしたお店「雑貨屋PKP」の日々のあれこれや、韓国についてのすきな事を話したりするサイトです。

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